【恋愛・アプリ事情】誰も知らないAI恋愛相談の正体。「賢さ」より欲しいのは「匿名性」

数字で知るニッポン
リアクション
2026年08月20日
#恋愛 #マッチングアプリ #生成AI #数字で知るニッポン

「恋愛や結婚のことを、最後に誰かに相談したのは、いつですか」——すぐには思い出せない、というかたが多いと思います。それは、あなたが心を閉じているからではありません。日本ではいま、恋愛が「人に相談する話題」ではなくなりつつあります。そして、その空いた席に座ったのがAIでした。

明治安田総合研究所が18歳から54歳の8,872人に聞いた調査では、恋愛について生成AIに相談したことがある人は23.3パーセント。

10代と20代に限れば、およそ3人に1人です。マッチングアプリを使ったことがある20代・30代の1,022人に絞ると53.1パーセント、20代男性では66.3パーセントに達します。さらに明治安田生命が既婚者1,620人に聞いた調査では、出会いや結婚生活でAIの意見を参考にする機会があると答えた人が75.1パーセント。この1年以内に結婚した夫婦では、交際期間中にAIを使った人が29.6パーセントいました。

ただ、これらを並べて見えてくるのは「AIが相手を選んでいる」という話ではありません。AIの活用場面として挙がっているのは、家計管理、けんかのあとの関係修復、休日のデートプラン、返信メッセージの作成。「相手を選ぶ」という用途は、一覧のどこにもないのです。そして相談する理由の1位は「人に知られず解決したかった」42.4パーセント。3位が「恥ずかしくて相談できない」25.2パーセント。求められていたのはAIの賢さではなく、誰にも見られない場所のほうでした。だから70.6パーセントの人が、そのAIに1円も払おうとしません。

一方で、私たちがAIに聞こうとしていることの答えは、同じ8,872人がすでに書き残しています。恋人との理想の連絡頻度、理想のデート回数、デートの支払いを誰がどれだけ持つか、そして結婚までの進み方。動画では、これらの数字がこの2年でどう動いたのかまで確かめていきます。

▼目次 0:00 オープニング 1:35 Ch.1 恋愛の入口は、この10年で入れ替わった(マッチングアプリ30.4%/25年超の夫婦は0.2%) 2:34 Ch.2 その入口に、AIが同席している(既婚者75.1%/交際期間中29.6%) 3:39 Ch.3 未婚側の数字と、3つの調査の食い違い(23.3%/53.1%/75.1%) 4:44 Ch.4 人はAIに、何を聞いているのか(理由の1位は42.4%) 5:57 Ch.5 だから、誰もお金を払わない(70.6%) 7:01 Ch.6 その答えは、同じ8,872人が書いている(連絡頻度・デート・支払い・同棲) 8:07 Ch.7 留保と、反論 9:10 まとめ

音声:VOICEVOX:剣崎雌雄 図解:自作

出典: ・明治安田総合研究所「恋愛・結婚に関するアンケート調査」2026年2月5日公表(18〜54歳の男女8,872人) https://www.myri.co.jp/research/report/pdf/myilw_report_2026_01.pdf ・明治安田生命「『いい夫婦の日』に関するアンケート調査」2025年11月19日公表(20〜79歳の既婚男女1,620人) https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2025/pdf/20251119_02.pdf ・株式会社エウレカ「マチアプ出戻り界隈・生成AI利用の実態調査」2025年12月19日公表(マッチングアプリ利用経験者1,022人) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000291.000005528.html ・MMD研究所「2025年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」(20〜69歳のスマートフォン所有者30,000人) https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2489.html

※動画内の恋愛と仕事のAI相談率の男女5年代・11区分での突き合わせは、当チャンネルが上記調査の集計表から独自に算出した値です。
※今回紹介した4つの調査は、いずれも民間企業・民間シンクタンクによるインターネット調査であり、政府統計ではありません。とくにエウレカの調査は、マッチングアプリ「Pairs」を運営する会社自身が実施したものです。
※「1年以内に結婚した夫婦」の数値(交際期間中のAI活用29.6%など)は、回答者1,620人のうちの一部(およそ125人)に対する割合です。母数が小さいため、全体の傾向として一般化することはできません。
※23.3%・53.1%・75.1%は、それぞれ調査対象(母集団)と設問が異なります。同じ指標の時系列ではないため、直接の比較はできません。
※恋人がいない未婚者76.3%、恋愛に興味がある49.5%、結婚したい36.8%の変化は2023年の同一調査との比較ですが、この変化の原因をAIに求めることは、このデータからはできません。
※本動画で紹介するデータは集団の平均的な傾向であり、個々の状況を保証するものではありません。相関を示すものであり、因果を断定するものではありません。

マッチングアプリの使い方、婚活でのメッセージの書き方、AI恋愛やAI彼女といった話題はよく語られますが、「日本で実際に何パーセントの人が恋愛をAIに相談しているのか」を複数の調査で突き合わせた解説はあまり見かけません。この動画では、生命保険会社・シンクタンク・アプリ運営会社が公表した4つの調査結果を、集計表まで開いて数字を拾い直しています。

結婚相手との出会い方も、この10年で大きく入れ替わっています。この1年以内に結婚した夫婦の出会いの1位はマッチングアプリで30.4パーセント、3年連続の1位で過去最高です。一方、結婚して25年を超える夫婦では0.2パーセント。同じ「結婚」という言葉でも、世代によって入口がまったく違うことが数字に表れています。

あなたは、恋愛のことを誰に相談していますか。動画を見て感じたことを、ぜひコメント欄で教えてください。「数字で知るニッポン」では、世の中でなんとなく語られている話を、公表されている調査結果まで遡って確かめています。次回も見逃したくないかたは、チャンネル登録をしておいてください。