【看護師・人間関係】 愚痴は話せば楽になる それ嘘です!!
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2026年08月30日
スタッフの愚痴を、最後まで黙って聞く。それがいちばん優しいやり方だと思われています。
ところが、怒りを吐き出させた人がいちばん怒っていた実験があります。
愚痴の言い合いが多い人ほど、支えてくれる相手がいるのに、燃え尽きが強く出ていた調査もあります。
仲は良くなり、しんどさも増える。だから止まりません。
今日は、愚痴を止める話ではなく、聞き終えたあとに一問だけ足す話をします。
▼ 動画内でご紹介した資料・研究
・Bushman, B. J. (2002). Does venting anger feed or extinguish the flame? Catharsis, rumination, distraction, anger, and aggressive responding. Personality and Social Psychology Bulletin, 28(6), 724-731. 大学生600名。自分の書いた小論文を批判されて怒った状態で、(1)相手を思い浮かべながらサンドバッグを打つ群、(2)体力づくりを考えながら打つ群、(3)何もしない群に分けた。怒りが最も強かったのは(1)で、次いで(2)、最も弱かったのが(3)。その後の攻撃行動も同じ順だった。
・厚生労働省(2025).「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」の概況。労働者8,596人の有効回答。仕事の悩みやストレスの相談相手は、女性が「家族・友人」71.1%で最も多く、次いで「同僚」63.2%。男性は「上司」70.6%が最も多かった。
・Boren, J. P. (2014). The relationships between co-rumination, social support, stress, and burnout among working adults. Management Communication Quarterly, 28(1), 3-25. 働く大人447名への調査。共同反芻(同じ問題について否定的な話を繰り返し話し合うこと)は、知覚されたストレスおよび燃え尽きの高さと関連していた。共同反芻は、周囲の支えがストレス・燃え尽きを下げる関係を抑え込む形で働いていた。
・Rose, A. J. (2002). Co-rumination in the friendships of girls and boys. Child Development, 73(6), 1830-1843. 小学3年生・5年生、中学1年生・3年生にあたる608名。共同反芻は、友人関係の質の高さと、抑うつ・不安の強さの両方に関連していた。/Rose, A. J., Carlson, W., & Waller, E. M. (2007). Prospective associations of co-rumination with friendship and emotional adjustment. Developmental Psychology, 43(4), 1019-1031. 半年後の追跡で、共同反芻は友人関係の深まりと、抑うつ・不安の増加の両方を先立って予測していた。
・Gender differences in co-rumination and transition shock among nursing interns in China: a cross-sectional study. BMC Nursing (2025). 中国・安徽省の三次病院で実習中の看護学生505名(男性64名・女性441名、平均20.7歳)。共同反芻の得点は9項目版で平均3.49(5点満点)。共同反芻と「現場に出たときの戸惑い」は男女とも正の相関(男性 r=0.662、p値0.001未満)。
・Treynor, W., Gonzalez, R., & Nolen-Hoeksema, S. (2003). Rumination reconsidered: A psychometric analysis. Cognitive Therapy and Research, 27(3), 247-259. 地域住民1,328名。「考え続けること」は、ぐるぐる型(brooding)と考察型(reflection)の2つに分かれた。考察型はその時点の落ち込みとは正の関連だが、後の時点の落ち込みとは負の関連。ぐるぐる型は、その時点でも後の時点でも落ち込みと正の関連だった。
・Parlamis, J. D. (2012). Venting as emotion regulation: The influence of venting responses and respondent identity on anger and emotional tone. International Journal of Conflict Management, 23(1), 77-96. 怒りを「本人に話す/第三者に話す」×「責める返し/事情を説明する返し」で比較。怒りが下がったのは、本人に話し、本人が事情を説明した場合のみ。第三者に話した場合は、返し方を変えても怒りは有意に変わらなかった。
・Watkins, E. R., Baeyens, C. B., & Read, R. (2009). Concreteness training reduces dysphoria: Proof-of-principle for repeated cognitive bias modification in depression. Journal of Abnormal Psychology, 118(1), 55-65. 気分の落ち込みがある60名を、(1)出来事を具体的に思い出す訓練、(2)見かけを合わせた偽の訓練、(3)待機、の3群に無作為に割り付けた。(1)は(2)(3)より抑うつ症状が有意に減り、(3)より反芻も有意に減った。
・Gardner, T. M., Van Iddekinge, C. H., & Hom, P. W. (2018). If you've got leavin' on your mind: The identification and validation of pre-quitting behaviors. Journal of Management, 44(8), 3231-3257. 退職前に増える行動として、「今の仕事への不満を前より多く口にする」が最終的な13項目に残った。
※ 動画内の数値は、上記の公開資料に基づいています。
実際の運用は、各施設の医療安全管理指針に沿ってご判断ください。
▼ ラジオ感覚で学ぶリーダーシップ
仕事で忙しいあなたも、通勤中や休憩中にラジオ感覚で聴けるリーダーシップチャンネルです!スタッフ育成、チームの悩み、人間関係など、看護師の前田が、現場で役立つ実践的な知識を分かりやすくお届け。あなたのリーダーシップスキルを向上させ、より強い組織を作っていきましょう!
▼ チャンネル開設にあたり
リーダーシップに関する研究はたくさんありますが、残念ながら現場ではその知識が十分に活用されていないのが現状です。学校でリーダーシップを学ぶ機会はほとんどなく、多くの人が手探りでリーダーの役割を担っています。「日本の組織をリーダー教育でもっと強くしたい」「仕事が楽しいと思える日本人を増やしたい」、そんな思いから、このチャンネルを始めました。あなたの「もっとこうなったらいいのに」を、「こうすればできる!」に変えるお手伝いができれば嬉しいです。
▼ お問い合わせ
公式LINE:https://lin.ee/ZPMzN9F
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ところが、怒りを吐き出させた人がいちばん怒っていた実験があります。
愚痴の言い合いが多い人ほど、支えてくれる相手がいるのに、燃え尽きが強く出ていた調査もあります。
仲は良くなり、しんどさも増える。だから止まりません。
今日は、愚痴を止める話ではなく、聞き終えたあとに一問だけ足す話をします。
▼ 動画内でご紹介した資料・研究
・Bushman, B. J. (2002). Does venting anger feed or extinguish the flame? Catharsis, rumination, distraction, anger, and aggressive responding. Personality and Social Psychology Bulletin, 28(6), 724-731. 大学生600名。自分の書いた小論文を批判されて怒った状態で、(1)相手を思い浮かべながらサンドバッグを打つ群、(2)体力づくりを考えながら打つ群、(3)何もしない群に分けた。怒りが最も強かったのは(1)で、次いで(2)、最も弱かったのが(3)。その後の攻撃行動も同じ順だった。
・厚生労働省(2025).「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」の概況。労働者8,596人の有効回答。仕事の悩みやストレスの相談相手は、女性が「家族・友人」71.1%で最も多く、次いで「同僚」63.2%。男性は「上司」70.6%が最も多かった。
・Boren, J. P. (2014). The relationships between co-rumination, social support, stress, and burnout among working adults. Management Communication Quarterly, 28(1), 3-25. 働く大人447名への調査。共同反芻(同じ問題について否定的な話を繰り返し話し合うこと)は、知覚されたストレスおよび燃え尽きの高さと関連していた。共同反芻は、周囲の支えがストレス・燃え尽きを下げる関係を抑え込む形で働いていた。
・Rose, A. J. (2002). Co-rumination in the friendships of girls and boys. Child Development, 73(6), 1830-1843. 小学3年生・5年生、中学1年生・3年生にあたる608名。共同反芻は、友人関係の質の高さと、抑うつ・不安の強さの両方に関連していた。/Rose, A. J., Carlson, W., & Waller, E. M. (2007). Prospective associations of co-rumination with friendship and emotional adjustment. Developmental Psychology, 43(4), 1019-1031. 半年後の追跡で、共同反芻は友人関係の深まりと、抑うつ・不安の増加の両方を先立って予測していた。
・Gender differences in co-rumination and transition shock among nursing interns in China: a cross-sectional study. BMC Nursing (2025). 中国・安徽省の三次病院で実習中の看護学生505名(男性64名・女性441名、平均20.7歳)。共同反芻の得点は9項目版で平均3.49(5点満点)。共同反芻と「現場に出たときの戸惑い」は男女とも正の相関(男性 r=0.662、p値0.001未満)。
・Treynor, W., Gonzalez, R., & Nolen-Hoeksema, S. (2003). Rumination reconsidered: A psychometric analysis. Cognitive Therapy and Research, 27(3), 247-259. 地域住民1,328名。「考え続けること」は、ぐるぐる型(brooding)と考察型(reflection)の2つに分かれた。考察型はその時点の落ち込みとは正の関連だが、後の時点の落ち込みとは負の関連。ぐるぐる型は、その時点でも後の時点でも落ち込みと正の関連だった。
・Parlamis, J. D. (2012). Venting as emotion regulation: The influence of venting responses and respondent identity on anger and emotional tone. International Journal of Conflict Management, 23(1), 77-96. 怒りを「本人に話す/第三者に話す」×「責める返し/事情を説明する返し」で比較。怒りが下がったのは、本人に話し、本人が事情を説明した場合のみ。第三者に話した場合は、返し方を変えても怒りは有意に変わらなかった。
・Watkins, E. R., Baeyens, C. B., & Read, R. (2009). Concreteness training reduces dysphoria: Proof-of-principle for repeated cognitive bias modification in depression. Journal of Abnormal Psychology, 118(1), 55-65. 気分の落ち込みがある60名を、(1)出来事を具体的に思い出す訓練、(2)見かけを合わせた偽の訓練、(3)待機、の3群に無作為に割り付けた。(1)は(2)(3)より抑うつ症状が有意に減り、(3)より反芻も有意に減った。
・Gardner, T. M., Van Iddekinge, C. H., & Hom, P. W. (2018). If you've got leavin' on your mind: The identification and validation of pre-quitting behaviors. Journal of Management, 44(8), 3231-3257. 退職前に増える行動として、「今の仕事への不満を前より多く口にする」が最終的な13項目に残った。
※ 動画内の数値は、上記の公開資料に基づいています。
実際の運用は、各施設の医療安全管理指針に沿ってご判断ください。
▼ ラジオ感覚で学ぶリーダーシップ
仕事で忙しいあなたも、通勤中や休憩中にラジオ感覚で聴けるリーダーシップチャンネルです!スタッフ育成、チームの悩み、人間関係など、看護師の前田が、現場で役立つ実践的な知識を分かりやすくお届け。あなたのリーダーシップスキルを向上させ、より強い組織を作っていきましょう!
▼ チャンネル開設にあたり
リーダーシップに関する研究はたくさんありますが、残念ながら現場ではその知識が十分に活用されていないのが現状です。学校でリーダーシップを学ぶ機会はほとんどなく、多くの人が手探りでリーダーの役割を担っています。「日本の組織をリーダー教育でもっと強くしたい」「仕事が楽しいと思える日本人を増やしたい」、そんな思いから、このチャンネルを始めました。あなたの「もっとこうなったらいいのに」を、「こうすればできる!」に変えるお手伝いができれば嬉しいです。
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公式LINE:https://lin.ee/ZPMzN9F
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